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ITP~Style~

1. ITPのコンセプト

あらゆる日常の中で私達は、自らやろうと決めた事を途中でやめてしまったり、あるいは考えただけでやらなかったりします。なぜ、そうなってしまうのでしょうか。それは、人の心と体に恒常性(ホメオスタシス)という機能が備わっているからです。~恒常性とは、今ある状態を保とうとする性質のことです。~
つまり、私達人間は、劇的な変化を遂げようとする時、その変化に対する内なる抵抗がピークに達し、自分自身の心と体で変化にブレーキをかけてしまうのです。
ITPは、『型』と呼ばれる訓練法を通して、そのような状態から抜け出し、各個人をグループで支えていくプロジェクトであり、人として「再び生まれ変わる」ことを目指し、行うものです。

2. ITPとは?

Integral(統合する):
body, mind, heart, soulこれらすべてをバランス良く行うこと。
Transformative:
生まれ変わる。
Practice:
個々のパワー、アファメーション(自己暗示)やビジュアリゼーション(映像化)の効果を増加させる為に、長期間、継続して行う訓練法。

3. 誰が作ったか?

Michael Murphy:
人間の可能性についての研究のパイオニア。著書多数。
George Leonard:
3つの動脈血栓を抱えていたが、ライフスタイルをガラっと変えることで回復。47歳で合気道に入門し、黒帯4段。著書多数。

4. 実践内容は?

ITPではまず、健康であることが重要視されるため


■栄養をバランス良くしっかり摂ることや、適度な有酸素運動を日々の生活の中に組み込むことから始まります。

そして良好な健康状態を保った上で、ITPミーティングでやっている全身のストレッチを行います。これにより血流が良くなり、身体をリラックスさせることができるのです。
その上でイメージングを行い、イメージによって身体を更に深くリラックスさせていきます。
この完全に身体がリラックスした状態の時に


■「自分の目標達成に至るストーリー」をまるで自分が映画の主人公にでもなったかのように頭の中でビジュアル化させます。これによ り潜在意識に目標を達成した自分自身をインプットさせていくのです。
そしてこの映画を見終わった後は


■潜在意識を動かす大きなパワーとなる瞑想を行います。自己を開放し、宇宙や神などの大いなる存在に身をゆだねるのです。

5. ITPのビジョン

世界にたった一人しかいない自分という存在~その私達それぞれに天才的な可能性があり、それはユニークな表れ方をします。こういった可能性は、訓練によってのみ表われるのです。
人間が持っている特別な性質を全体で見た時、目に見えない精神的パワーやインスピレーションが、喜びや美しさ、力強さとなって体に表われてくるのです。私達は日々、無意識のうちに自分の可能性を引き出す、小さな細切れの訓練をしていますが、それらはバランスが悪い為、天才的可能性を引き出せないでいるのです。それを意識的に、想像力豊かに、1つにぎゅっと凝縮して、バランス良くバラバラのものをまとめて訓練していくこと~ つまり
ITP ~によって心も体も健康と成長を手に入れることができるのです。

■CBとは?

これは大人の学び・成長を促すものです。それぞれが経験していく上で、次のことを学びます。

1. 自分自身に対し責任を持つこと。

2. 自分のことは心からの言葉で語り、相手のことは心の深い所でじっくりと聞くこと。

3. 相手を思いやり、お互いに尊敬を持って接することでそれぞれの違いを認めること。

 

* 経験者が、各個人の成長に必要なチャレンジを引き出し、サポートします。

■何をするのか?

参加者は輪になって座ります。(全ての人がリーダーの自覚を持って)

1. CBでの経験について、それぞれが手短かに話すことで始まります。

2. 仲間、そして自分自身をも尊敬することで何が変わるのか、1つのストーリーを読みます。

3. 沈黙の時間。

4. 心から話したいという気持ちが湧き出てきたら「○○です、私は・・・」と自分の名前を言ってから話します。

 

自分自身の心の奥底に存在する見えないバリア(自分の中にある引っかかり)、そして人に対して知らず知らず作ってしまうバリア(壁)の存在を自身で認め、素直に語る時、真に深いつながりが生まれます。人の話を心の深いところで聞き、尊敬を持って人と接するという経験をしていくことが、私達の日常生活におけるあらゆる人間関係に対し、非常に大きな意義を与えるのです。

■CB ( community building )

コミュニティとは、いかにして心の深い所から、ありのままの人間関係を築くかを共に学ぶ個人の集まりのことです。その関わりの中でコミュニティは、見せかけではなく心の深い所からの本物へと発展します。そして共に喜び、嘆き、それぞれの今ある状態を認め合うことで、コミュニティの果たす役割は更に意味深いものになるのです。
( M. Scott Peck M.D, The Different Drum,1988 )

* 8つのITPコミットメント *

1. 私は、ITPの訓練と心と体の生まれ変わりにしっかりと責任を持ちます。そして、一緒に取り組んでいく仲間を尊敬し、最終的には自 分自身が、心と体の再生を成し遂げる唯一の存在であると十分に理解します。

2. 私は、ITPに取り組む仲間達とコミュニティを共にし、ITPのビジョンと訓練をその仲間と共に実践することをコミットします。

3. 私は、ITPの{型}を少なくとも週に5回行います。

4. 私は、有酸素運動を少なくとも週に2時間行います。

5. 私は、自分が食べる物全てを意識して食べます。そして脂肪分を少なく、繊維質の物を多めに摂る事を意識します。ニュートリ製品を しっかり摂ります。

6. 私は、読書をしたり、物を書いたり、討論する事で知的能力を養います。

7. 私は、心を開いて人に愛情を注ぎ、手を差し伸べます。そして、健康を保ち、感情のケアが必要な時、気持ちを言葉に出して言います。

8. 私は、自分の性質をポジティブに変える為に、少なくともアファメーションを1つは持ちます。そして、次の事をアファメーションの最 後に必ず加えます。「私は身も心もバランスがとれ、バイタリティに溢れ、とても健康です。」

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ITP~型~

1. Pump water

コミュニティとは、いかにして心の深い所から、ありのままの人間関係を築くかを共に学ぶ個人の集まりのことです。その関わりの中でコミュニティは、見せかけではなく心の深い所からの本物へと発展します。そして共に喜び、嘆き、それぞれの今ある状態を認め合うことで、コミュニティの果たす役割は更に意味深いものになるのです。 ( M. Scott Peck M.D, The Different Drum,1988 )


2. Pump water

足は肩幅。体の前で手を握り、頭上に上げていく。上体を少し反らして自分の手を見る。重力に任せて上体を倒してゆき、握った手が両足の間に来るまで上体を落とす。(膝は軽く曲げ、上体を真直ぐに)そして、元の状態に戻す。呼吸は自然に。6回行ったら次へ。


3. Fountain

足は肩幅。息を吐きながら、水をガバッとすくうように両腕を足元まで持っていく。(できるだけ膝を曲げ、上体は真直ぐに)そしてその水を持ち上げるように上体を起こしていく。その時、胸の前を手が通過する時に手の甲を合わせ、それから顔の前を通過する時にひっくり返して手の平を合わせる。そして、手が頭上に来たら再び手の甲を合わせる。この一連の動きをスムースに6回行う。6回目に腕をサイドに広げた時に動きを止め、次へ。


4. Finger spray

両腕をサイドに広げたまま、指先から水しぶきを飛ばすように手をグーパーする。ゆっくり4回。


5. Half windmill

右手を腰に、左腕をサイドに伸ばし、腕を見ながら頭上に振り上げ、大きく弧を描くように体の右側まで振り下ろす。(上体を右へ曲げながら)息を吐きながら行う。手を入れ替え、交互に4回ずつ。


6. Rowing

足を前後に開いて立つ。後ろ足の爪先を45度外向きにする。前に動く時は前足の膝を軽く曲げ、後ろ足は真直ぐに、後ろに戻る時は前足を真直ぐに、後ろ足の膝は軽く曲げる。(上体は真直ぐか、少し前傾)指は軽く握って手の甲を前に向け、前方に動く時は腕も前方に持っていく。後ろに戻る時は腕を両脇に戻す。10回行う。今度は、足を平行に持ってきて(肩幅)息を吸いながら、両手を頭上に持っていく。(手でコップを作るように)息を吐きながら、両手を下に下ろし、その両手を勢い良く振る。足を入れ替え、同様に行う。


7. Shoulder rotation

肩回し。前後4回ずつ。


8. Head rotation

首回し。A. 左右にひねる。B. 左右に傾ける。C. 前後に倒す。A.B.Cそれぞれ2往復ずつ。


9. Arm swing

足を広げて真直ぐに立ち、腕は力を抜いてぶらぶらさせ、身体を捻って腕を振り、その腕を身体に巻きつけるようにする。12往復。


10. Pelvic rotation

腰に手を置いて、水平に骨盤を回す。4回ずつ。


11. Knee rotation

両膝をくっつけて回す。4回左へ回したら膝を後ろに戻すように両手でそっと押す。右も同様。


12. Hip joint rotation

脚を前に投げ出して座り、股関節を4往復、内外へ振る。


13. Quad tightening

深く息を吸いながら膝を6秒間、できるだけ強く床に押し付けるように力を入れる。リラックス。(息を全て吐ききる)6回繰り返す。


14. Foot rotation

仰向けに寝る。片膝を立て、左足を持ち上げ、膝の上あたりを両手で掴み、足首を回す。左右4回ずつ。そのまま足を変えずに15へ。


15. Hamstring stretch

同じ姿勢で、左脚を真直ぐ伸ばす。両手で膝の辺りを掴み、出来るだけ引く。20秒保持。(腿裏のストレッチ)


16. Hip stretch

右膝に左足首を引っ掛けて、右太腿を手で持って手前に引く。12秒保持。(左のおしりのストレッチ)


17. Quad stretch

右脇を下にし、おしりの後ろで、左足首を左手で掴み、後ろに引っ張る。12秒間。リラックス。(腿前のストレッチ)14.に戻って右脚も同様に。


18. Back stretch

仰向けに寝て、膝下で手を組んで脚を抱える。頭を少し上げる。16秒間。(腰のストレッチ)


19. Spinal curl

仰向けのまま、脚を少し開き、両手は体の横で支え、おしりを持ち上げる。息を吐きながら、背骨を一本ずつ床から離していく。12秒間。ゆっくり戻しリラックス。


20. Curl up

仰向け、膝立て腹筋。腕は胸の前でクロスさせるか、おでこの前に左手の甲を持ってきて、右手の甲を握る。おへそを覗き込むように、背中で床を押すようになるべく縮む。10数える。息を吐きながらゆっくり戻す。5回繰り返す。


21. Elongation stretch

仰向け、膝立て腹筋。腕は胸の前でクロスさせるか、おでこの前に左手の甲を持ってきて、右手の甲を握る。おへそを覗き込むように、背中で床を押すようになるべく縮む。10数える。息を吐きながらゆっくり戻す。5回繰り返す。


22. Groin stretch

仰向け、膝立て腹筋。腕は胸の前でクロスさせるか、おでこの前に左手の甲を持ってきて、右手の甲を握る。おへそを覗き込むように、背中で床を押すようになるべく縮む。10数える。息を吐きながらゆっくり戻す。5回繰り返す。


23. Sun salutation (cont.)

座位。足首を持ち、できるだけ脚の付け根に近づける。左右の足裏をつける。前傾し、肘で膝を押す。12秒間。リラックス。


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